この記事を書いた人:ヒロ(50代・会社員)
小1のGW明けに息子が不登校に。リタリコジュニアに10ヶ月・約80万円かけて通った父親の正直な記録です。
最初に結論を言っておく。
我が家の場合、リタリコジュニアで目に見える効果は出なかった。10ヶ月通って、約80万円。それでも「悪いサービスだった」とは思っていない。合わなかった、ただそれだけだ。
「リタリコジュニアは効果あるの?」「やばい・意味ないって本当?」「料金に見合うの?」と本気で調べているあなたに、忖度なしで書く。
そもそもリタリコジュニアとは(療育という前提)
まず押さえておきたいのは、リタリコジュニアは発達支援(療育)を専門とするサービスだということだ。学習塾でも、不登校を「再登校」させるためのサービスでもない。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)を中心に、子どもの「できる」を増やし、社会性や自己肯定感を育てることを目的としている。だから、検討するときの軸は「再登校できるか」ではなく、「うちの子の特性に、この療育が合うか」になる。ここを取り違えると、期待と結果がずれる。
リタリコジュニアを選んだ理由
息子の不登校が長期化してきたころ、同級生との会話が合わない、感情のコントロールが難しい、という課題が気になっていた。ネットで「不登校 SST」「ソーシャルスキルトレーニング 子ども」と調べて、リタリコジュニアに行き着いた。
実はその前から、リタリコのプログラミング教室「リタリコワンダー」に約2年間通っていた。リタリコという会社への信頼感があったことも、選んだ理由の一つだ。2024年7月から通い始めた。
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実際の授業の様子
授業はマンツーマンで、SSTが中心だった。「こういう場面ではどう行動したらいい?」「相手はどういう気持ちになる?」といった問いかけに答えながら、社会的なスキルを学んでいくスタイルだ。
指導そのものは丁寧だった。先生の質は高いと思う。
問題は、息子の反応だった。先生が期待しているであろう「正解」を察して、模範的な回答をする。でも心からそう思っているわけではなく、「早く終わらないかな」という態度が滲み出ていた。授業がワクワクするものではなく、息子には退屈だったのだと思う。
リタリコジュニアは「やばい」「意味ない」って本当?
検索すると「リタリコジュニア やばい」「意味ない」という言葉が出てくる。10ヶ月通った立場から、正直に答える。
サービス自体が「やばい」とは思わない。療育の体制は整っているし、知的障害や発達障害の診断がある子、就学前〜低学年の子には、しっかり効果が出ているという声も多い。事実、丁寧な個別指導という点では質は高かった。
では、なぜ「意味ない」という声が出るのか。私の実感では、「子どもの特性と療育の内容がミスマッチだった家庭」が、そう感じているのだと思う。我が家がまさにそれだった。SSTの「正解」をすぐ察してこなしてしまう息子には、退屈で、実生活への定着にもつながらなかった。
つまり「やばい/意味ない」かどうかは、サービスの優劣ではなく相性の問題だ。ここを冷静に見極めれば、80万円の判断を誤らずに済む。
「集団療育がダメなだけ。マンツーマンなら大丈夫」は本当か
ネットで検索すると、こういう説明をよく見かける。「意味ないと言われるのは通学型の集団療育に対する不満であって、完全マンツーマンの個別指導なら当てはまらない」と。
ここは、実際に払った人間として正直に書いておきたい。
我が家は、その「完全マンツーマンの個別指導」だった。受給者証を使わない実費コースで、月約8万円。10ヶ月で約80万円。先生と1対1、内容もオーダーメイド。それでも、目に見える効果は出なかった。
だから「個別にすれば解決する」という話ではない、というのが私の結論だ。マンツーマンにしても、その子の特性と内容が噛み合わなければ、結果は変わらない。ここを期待しすぎると、80万円の後悔になる。
「遊んでるだけ」に見えたか?
もう一つ、よく見かけるのが「療育に通っても遊んでるだけに見える」という声だ。これも正直に答える。
我が家は違った。遊びではなく、学習に近い、きちんとしたSSTだった。カリキュラムも組まれていて、「遊ばせているだけで月8万円か」という不満は、私には一度もなかった。
だからこそ、我が家のケースは根が深い。内容の質は高かった。それでも効果は出なかった。つまり問題は「療育の質」ではなく、「その子に合うかどうか」だけだった、ということだ。質の高さは、相性を保証してくれない。
10ヶ月通った結果と、かかった費用
正直に言う。目に見える効果は感じられなかった。
SSTの内容を「理解」はできても、実生活で「使える」レベルには至らなかった。授業で正解を言うことと、実際の場面で応用することは、息子の場合は別物だった。
費用は月約8万円。10ヶ月で約80万円になった。その金額に見合った変化があったかというと、正直、難しい。契約期間が満了したタイミングで、我が家は更新しなかった。
なぜ月8万円だったのか──料金のカラクリ
「リタリコジュニアは料金が高い」と言われる。ここには、知らないと損をするカラクリがある。
ざっくり言うと、コースには2つの系統がある。
・受給者証が使えるコース:児童発達支援・放課後等デイサービスなどの福祉サービス。自治体の給付が入るため、自己負担は大きく下がる
・受給者証を使わない実費コース:全額自己負担。その代わり完全マンツーマンでオーダーメイド
我が家は後者、受給者証なしの実費コースだった。だから月約8万円。つまりネットで「高い」と言われている金額は、多くの場合この実費コースの話だ。
逆に言えば、受給者証が使えるコースなら費用感はまったく違ってくる。「高すぎて無理」と諦める前に、まず自分の子が受給者証の対象になるかを自治体に確認する。ここを飛ばすと、我が家のように実費で80万円を払う道に進むことになる。
※コース体系や料金は、2024年4月の障害福祉サービス報酬制度の改定などで変わることがあります。最新は必ず公式・無料体験で確認してください。
リタリコジュニアが合う子・合わない子
10ヶ月通って一番強く感じたのは、リタリコジュニアには「合う子」と「合わない子」がはっきりあるということだ。
■ リタリコジュニアの向き・不向き(父親目線)
| 合いやすい子 | 合いにくい子 |
| 就学前・小学校低学年 | IQが高めで授業に退屈しやすい子 |
| 知的障害・発達障害の診断がある子 | 正解を察して「こなす」タイプの子 |
| 基本的なSST(順番を守るなど)が必要な子 | 知的好奇心が高く刺激を求める子 |
息子はIQが130で、知的好奇心が強く、授業の「正解」をすぐに察してしまうタイプだった。リタリコジュニアのSSTは、そういう子には退屈になりやすい構造だったと思う。
📝 関連記事:ギフテッド・IQの高い子が不登校になりやすい理由(父親が解説)
同じ状況の父親へ・正直な評価
リタリコジュニアを検討している父親へ
✓ マンツーマンの丁寧な指導という点では質は高い
✓ 就学前・低学年・発達障害の診断がある子には合う可能性がある
△ IQが高めの子どもには退屈になりやすい
△ 実費コースは月8万円規模。継続のハードルが高い
△ 授業で「正解を言える」と実生活で「使える」は別物
リタリコジュニアが悪いサービスだとは思っていない。ただ、子どもの特性によって効果が大きく変わる。無料体験が用意されているので、まず1回試してから判断するのが、高額な費用で後悔しないための現実的な順番だ。
約80万円を使って学んだのは、「サービスの良し悪しより、子どもとの相性が全てだ」ということだった。
よくある質問
Q. リタリコジュニアは「やばい」「意味ない」のですか?
A. サービス自体がやばいとは思いません。療育の体制は整っています。「意味ない」と感じるのは、子どもの特性と療育内容がミスマッチだった場合が多いです。優劣ではなく相性の問題です。
Q. 完全マンツーマンの個別指導なら効果は出ますか?
A. 我が家は完全マンツーマンの実費コースで10ヶ月・約80万円でしたが、目に見える効果は出ませんでした。個別にすれば必ず解決するわけではなく、その子の特性と内容が噛み合うかが決め手になります。
Q. 授業は「遊んでるだけ」ですか?
A. 我が家のケースでは違いました。遊びではなく、学習に近いきちんとしたSSTでした。内容の質は高かったです。それでも効果が出なかったので、問題は質ではなく相性だったと考えています。
Q. 料金はどのくらいかかりますか?
A. 我が家は受給者証を使わない実費コースで月約8万円、10ヶ月で約80万円でした。受給者証が使えるコースなら自己負担は大きく下がります。料金は改定されるため、最新は公式で確認してください。
Q. 不登校の子でも利用できますか?
A. 利用できます。ただしリタリコは「再登校」を目的とした不登校支援ではなく、発達支援(療育)です。SSTで社会性を育てたい場合に向きます。再登校が目的なら、別の選択肢を検討したほうがよいです。
まとめ:相性が全て。だから無料体験で見極める
リタリコジュニアは、合う子にはしっかり効果が出る療育だ。一方で、うちの息子のようにIQが高めで刺激を求めるタイプには、マンツーマンでも退屈で定着しづらかった。
80万円という額を考えれば、いきなり契約せず、まず無料体験で「うちの子に合うか」を見極めてほしい。それが、私が一番伝えたいことだ。
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