この記事を書いた人:ヒロ(50代・会社員)
小1のGW明けに息子が不登校に。4年間、何度も限界を感じながら続けてきた父親の記録です。
不登校の子どもに向き合う毎日に、心底疲れた。もう限界かもしれない。
もしあなたが今そう感じているなら、それはあなたが弱いからではない。十分すぎるほど頑張っている証拠だ。私も4年間、何度も同じ場所に立った。
この記事では、きれいごとの心がけ論ではなく、私が実際にやってきた「壊れないための具体策」を正直に書く。同じようにしんどい親、とくに父親に届けばと思う。
「親が疲れた」と感じるのは、当たり前のことだ
まず言いたいのは、疲れて当然だということだ。
不登校は、終わりの見えない長期戦になる。「いつまで続くのか」が分からないまま、毎日対応し続ける。出口の見えないトンネルを歩き続けるようなものだ。疲れない方がおかしい。
そして親が壊れたら、誰が子どもを支えるのか。自分の心身を安定させることは、子どもへの対応と同じくらい、いやそれ以上に重要だ。これは4年やってきた実感だ。
私が精神的に追い込まれた瞬間
4年間で、何度も限界を感じた。具体的にはこういう瞬間だ。
■ 精神的に追い込まれた主な場面
・テレワーク中に子どもが癇癪を起こし、仕事を邪魔されたとき
・妻が協力的でなく、一人で全部抱えていると感じたとき
・仕事でトラブルを抱えながら、子どもの対応も同時にしなければならないとき
・学校の廊下でオンライン会議に参加しながら、息子の様子を見ていたとき
・夜中に眠れず、「このまま一生続くのか」と思ったとき
一つひとつは乗り越えられる。でもこれが毎日、何年も続く。じわじわと、確実に削られていく感覚がある。
父親だからこそのしんどさもある
この領域の情報は、ほとんどが母親向けに書かれている。でも父親には、父親特有のしんどさがある。
・仕事と対応の両立:休めない仕事を抱えながら、家でも気が抜けない
・弱音を吐く場所がない:「父親が動揺してどうする」と自分を抑えてしまう
・相談相手が少ない:母親同士のような不登校の親のつながりを作りにくい
・「解決」を求めがち:原因と対策を探し続けて、かえって疲弊する
仕事は辞めない方がいい、というのが私の考えだ。仕事が自分の自信や居場所になっている面もあるし、生活もある。問題は「両立で消耗しきらない仕組み」を持てるかどうかだった。
私が続けてきた「逃げ場」5つ
壊れずに4年間続けられたのは、意識的に逃げ場を作ってきたからだと思っている。精神論ではなく、具体的にやったことだ。
① 睡眠
何があっても、睡眠だけは削らないようにした。追い詰められているときほど夜中まで情報を調べたくなるが、睡眠不足では判断力が落ちて余計に悪い方向へ考えてしまう。「今日はもう寝る」と決めて画面を閉じることが、翌日の自分を守ることになった。
② 散歩
目的地は決めない。ただ外に出て歩くだけ。テレワークで子どもと同じ空間にいる時間が長いぶん、一人で外に出られる時間は精神的なリセットになった。15分でも効果がある。
③ 美味しいものを食べる(外食)
「ご褒美」ではなく「メンテナンス」として位置づけていた。しんどいときに好きなものを食べに行く。それだけで「自分を大切にしている」という感覚が戻ってくる。
④ F1観戦
趣味の時間を完全に手放さなかったのは正解だった。F1を観ている2時間は、不登校のことを一切考えない。「現実逃避」ではなく「頭を切り替える時間」として必要だった。好きなことを続ける権利は、親になっても失われない。
⑤ サウナ
この中で一番効果があったのはサウナだ。月1万円でスポーツジムに通い、しんどいときはそこに逃げ込んだ。
サウナの何がいいかというと、「何もかも忘れられる」からだ。スマホも持ち込めない。子どものことも仕事のことも考えられない状態が強制的に作られる。ととのった後の感覚は、何時間寝ても得られないリセット感がある。
月1万円は安くないが、もし自分が倒れて精神科やカウンセリングにかかることを考えれば、安いと今でも思っている。
親の心身の安定が、子どもへの対応に直結する
これは感覚論ではなく、実際に体感したことだ。
私が疲弊しているときの息子への接し方と、リセットできているときの接し方は、明らかに違う。疲弊しているときは言葉が刺々しくなり、イライラが顔に出る。息子もそれを敏感に感じ取る。
逆に言えば、親が少し余裕を持てているだけで、子どもへの対応は穏やかになる。子どものために何かをするより先に、自分の状態を整えることが最初の一歩だと今は思っている。
「逃げ場を作ること」は逃げではない
不登校の親が壊れないための最低限のこと
✓ 睡眠を削らない
✓ 一人で外に出る時間を週1回でも作る
✓ 好きなことを完全にやめない
✓ 「逃げ込める場所」を一つ持っておく
✓ 全部一人で抱えようとしない
不登校は長期戦だ。短距離走のペースで走り続ければ、途中で必ず倒れる。
子どものために頑張ることは大切だ。でもその前に、頑張り続けられる自分を作ることが必要だ。逃げ場を持つことは、子どもを見捨てることではない。長く走るための準備だ。
あなたが壊れなかった分だけ、子どもの隣にいられる時間が増える。
一人で抱えないために:同じ道を歩いた記録
「自分だけがこんなに苦しいのか」と思うと、よけいに追い詰められる。私も4年のあいだ、いろいろな支援を試し、何度も迷ってきた。その記録も置いておく。同じ状況の誰かの、孤独を少しでも薄められたら。
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よくある質問
Q. 親が「もう限界」と感じたら、どうすればいいですか?
A. まず睡眠を確保し、一人になれる時間を意図的に作ってください。限界を感じるのは、頑張りすぎているサインでもあります。子どもへの対応より先に、自分の状態を整えることを優先して構いません。
Q. 子どもの不登校で、仕事は辞めるべきですか?
A. 我が家は辞めませんでした。仕事が自分の居場所や自信になっている面もあり、生活もあります。辞めるより、両立で消耗しきらない仕組み(逃げ場の確保、抱え込まない)を作る方が、長期戦には現実的だと考えています。
Q. 父親として、どう関わればいいか分かりません。
A. 「解決」を急いで原因探しに走るより、まず自分が穏やかでいられる状態を保つことです。親に余裕があるだけで、子どもへの接し方は変わります。弱音を吐ける場所を一つ持つことも、父親にこそ必要だと感じています。
まとめ
疲れたと感じているあなたは、責められるべき存在ではない。よくやっている。
不登校は長い。だからこそ、自分を保つ仕組みを持つことが、結果として子どもを支える力になる。逃げ場を持つことは、逃げではない。長く隣にいるための準備だ。
もし、子どもの学びや居場所を改めて考えたくなったときのために、我が家がたどり着いた選択肢も置いておく。今すぐでなくていい。あなたが少し息をつけたときに、見てもらえれば十分だ。
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