不登校の親が壊れないために。50代父親が4年間続けた「逃げ場」の作り方

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この記事を書いた人:テツオ(50代・会社員)

小1のGW明けに息子が突然不登校に。4年間、精神的に追い込まれながら続けてきた父親の記録です。

最初に言っておく。

不登校の子どもを持つ親にとって、自分の心身を安定させることは、子どもへの対応と同じくらい重要だ。いや、もしかしたらそれ以上かもしれない。

親が壊れたら、誰が子どもを支えるのか。


私が精神的に追い込まれた瞬間

4年間で、何度も限界を感じた。具体的にはこういう瞬間だ。

■ 精神的に追い込まれた主な場面

・テレワーク中に子どもが癇癪を起こし、仕事を邪魔されたとき
・妻が協力的でなく、一人で全部抱えていると感じたとき
・仕事でトラブルを抱えながら、子どもの対応も同時にしなければならないとき
・学校の廊下でオンライン会議に参加しながら、息子の様子を見ていたとき
・夜中に眠れず、「このまま一生続くのか」と思ったとき

一つひとつは乗り越えられる。でもこれが毎日、何年も続く。じわじわと、確実に削られていく感覚がある。


私が続けてきた「逃げ場」5つ

壊れずに4年間続けられたのは、意識的に逃げ場を作ってきたからだと思っている。

① 睡眠

何があっても、睡眠だけは削らないようにした。追い詰められているときほど夜中まで情報を調べたくなるが、睡眠不足の状態では判断力が落ちて余計に悪い方向に考えてしまう。「今日はもう寝る」と決めて画面を閉じることが、翌日の自分を守ることになった。

② 散歩

特に目的地は決めない。ただ外に出て歩くだけ。テレワーク中に子どもと同じ空間にいる時間が長いため、一人で外に出られる時間は精神的なリセットになった。15分でも効果がある。

③ 美味しいものを食べる(外食)

「ご褒美」ではなく「メンテナンス」として外食を位置づけていた。しんどいときに好きなものを食べに行く。それだけで「自分を大切にしている」という感覚が戻ってくる。

④ F1観戦

趣味の時間を完全に手放さなかったことは正解だったと思う。F1を観ている2時間は、不登校のことを一切考えない。「現実逃避」ではなく「頭を切り替える時間」として必要だった。好きなことを続ける権利は、親になっても失われない。

⑤ サウナ

この中で一番効果があったのはサウナだ。月1万円でスポーツジムに通い、しんどいときはそこに逃げ込んだ。

サウナの何がいいかというと、「何もかも忘れられる」からだ。スマホも持ち込めない。子どものことも仕事のことも考えられない状態が強制的に作られる。ととのった後の感覚は、何時間寝ても得られないリセット感がある。

月1万円は安くないが、精神科やカウンセリングにかかることを考えれば安いと今でも思っている。


親の心身安定が、子どもへの対応に直結する

これは感覚論ではなく、実際に体感したことだ。

私が疲弊しているときの息子への接し方と、リセットできているときの接し方は、明らかに違う。疲弊しているときは言葉が刺々しくなる。イライラが顔に出る。息子もそれを敏感に感じ取る。

逆に言えば、親が少し余裕を持てているだけで、子どもへの対応は穏やかになる。子どものために何かをするより先に、自分の状態を整えることが最初の一歩だと今は思っている。


「逃げ場を作ること」は逃げではない

不登校の親が壊れないための最低限のこと

✓ 睡眠を削らない
✓ 一人で外に出る時間を週1回でも作る
✓ 好きなことを完全にやめない
✓ 「逃げ込める場所」を一つ持っておく
✓ 全部一人で抱えようとしない

不登校は長期戦だ。短距離走のペースで走り続けると、途中で必ず倒れる。

子どものために頑張ることは大切だ。でもその前に、頑張り続けられる自分を作ることが必要だ。逃げ場を持つことは、子どもを見捨てることではない。長く走るための準備だ。

あなたが壊れなかった分だけ、子どもの隣にいられる時間が増える。

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