この記事を書いた人:ヒロ(50代・会社員)
小1のGW明けに息子が不登校に。児童精神科での投薬を経験し、迷い続けた父親の記録です。
この記事は、医療の専門家ではない一人の父親の体験を書いたものです。特定の薬や治療をすすめたり、否定したりする意図はありません。服薬・減薬・受診の判断は、必ず主治医とご相談ください。
「不登校の子どもに、薬を飲ませたくない」
そう思って検索しているなら、その気持ちは痛いほど分かる。私もまったく同じだった。それでも我が家は、児童精神科で薬を処方され、飲ませることになった。
ネットには「飲ませてよかった」という声と、「飲ませて後悔した」という声の両方があって、調べれば調べるほど、どちらを信じればいいのか分からなくなる。この記事では、そのどちらでもない、迷いながら投薬と向き合った一人の父親の実際を、正直に書く。
児童精神科にたどり着くまで
不登校が長期化する中で、息子には、気持ちの浮き沈みの激しさや、感情のコントロールの難しさが出ていた。私たち親だけでは、どう対応すればいいのか分からない場面が増えていった。
いくつかの相談機関を回った末に、児童精神科のクリニックにつながった。正直に言えば、「精神科」という言葉に、私自身が身構えていた。子どもを精神科に連れて行くことへの抵抗が、なかったと言えば嘘になる。
「薬を出しましょう」と言われたときの正直な気持ち
診察を重ねる中で、医師から薬の話が出た。
そのとき私の中に走ったのは、はっきりとした抵抗感だった。「まだこんなに小さいのに、脳に作用する薬を飲ませて大丈夫なのか」。この不安は、たぶん多くの親が同じように抱くものだと思う。
実際、調べてみると、子どもへの向精神薬については、専門家の間でも慎重な意見が多くある。成長過程の脳への長期的な影響は、まだ分かっていない部分もあるとされる。だからこそ、親が不安になるのは当然だ。
私は医師に、その不安を率直に伝えた。そのうえで、目の前の息子のつらさを少しでも和らげられるならと、試してみることを選んだ。これは「正解だと確信したから」ではない。「迷ったまま、決めた」というのが本当のところだ。
実際に飲ませてみて、どうだったか(あくまで我が家の場合)
ここから書くことは、すべて「うちの子の場合」の話だ。薬の効き方も副作用も、子どもによって大きく違う。だから、これを一般化して読まないでほしい。
我が家の場合、劇的に何かが変わった、という実感はなかった。期待していたほどの効果は、正直、分からなかった。
一方で、副作用と思われる様子は見られた。息子の状態を見ながら、私たちは何度も「このまま続けていいのだろうか」と揺れた。効果がはっきりしないなかで副作用らしきものがあると、親の迷いはさらに深くなる。
この「効果は限定的、でも副作用はある」という状態が、我が家にとっては一番しんどかった。やめる判断も、続ける判断も、素人には難しい。だからこそ、そのつど主治医に相談することしかできなかったし、それが正しかったと思っている。
投薬をめぐって、私が大切だと感じたこと
専門的な判断はできない。それでも、一人の親として「これは大事だった」と感じたことは、いくつかある。
・不安は、遠慮せず医師に全部ぶつける(飲ませたくない気持ちも正直に伝えた)
・「なぜこの薬なのか」を説明してもらう(納得のないまま飲ませない)
・子どもの様子を毎日メモする(効果も副作用も、主治医に伝える材料になる)
・自己判断で急にやめない(減薬・中止も必ず主治医と決める)
・薬は「手段の一つ」と考える(環境調整や休養と、並行して考える)
特に最後は、いろいろな専門家も口をそろえて言っていることだった。薬だけで不登校が解決するわけではない。環境を整えることや、休ませることのほうが優先される場面も多い。薬は、あくまでそのなかの選択肢の一つだ、と。
「飲ませたくない」と迷っている親へ
最後に、これだけは伝えたい。
薬を飲ませることも、飲ませないことも、どちらも「悪い親の選択」ではない。
ネットには、投薬を後悔する強い声もある。効果を強調する声もある。でも、どちらも「その家庭の話」だ。あなたの子どもに何が合うかは、あなたと主治医にしか分からない。
私は迷いながら飲ませて、迷いながら向き合った。今も「あれでよかったのか」と問われれば、はっきりとは答えられない。それでも、不安を抱えたまま主治医と相談し続けたことだけは、間違っていなかったと思っている。
怖くて検索しているあなたへ。迷っているのは、あなたが子どものことを真剣に考えている証拠だ。その迷いごと、主治医に持っていってほしい。
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よくある質問
Q. 不登校で、子どもに薬を飲ませたくありません。
A. その気持ちは自然なものです。うちも同じでした。飲ませたくないという不安は、そのまま主治医に伝えていいと思います。飲む・飲まないを決めるのは親と主治医であって、迷うこと自体は悪いことではありません。
Q. 薬に副作用はありますか?
A. 薬によって、また子どもによって現れ方は大きく異なります。うちの場合は副作用と思われる様子が見られましたが、これはあくまで我が家の一例です。心配な点は、必ず主治医や薬剤師に相談してください。
Q. 薬を飲めば不登校は解決しますか?
A. うちの実感では、薬だけで解決するものではありませんでした。多くの専門家も、環境調整や休養が優先される場面が多いと説明しています。薬は選択肢の一つとして、他の支援と並行して考えるのが現実的だと感じています。
Q. 途中でやめてもいいですか?
A. 自己判断で急にやめるのは避けてください。減薬や中止も、必ず主治医と相談して決める必要があります。うちも、続けるかやめるかの判断は、そのつど医師に委ねました。
まとめ:迷ったまま、それでも子どもの隣にいる
不登校の子どもへの投薬は、答えの出しにくいテーマだ。飲ませて後悔する人もいれば、助けられたと感じる人もいる。我が家は、そのどちらとも言い切れない場所にいる。
それでも一つだけ言えるのは、迷いを抱えたまま、主治医と相談し続けることが、今の私にできる精一杯だったということだ。専門家ではない親にできるのは、正しく怖がり、正しく頼ることだけなのかもしれない。
同じように迷っている父親がいたら、一人で抱え込まないでほしい。その迷いは、主治医に持っていっていい。
じっくり伴走してほしいなら
うちが利用しているのは、同じキズキが運営する家庭教師「キズキ家学」です。完全1対1で、集団が苦手な息子でも自分のペースで進められています。こちらの「キズキ共育塾」は同じキズキの個別指導塾で、通塾もオンラインも選べる完全1対1。不登校や中退を経験した講師が多く在籍しています。「勉強の遅れ」が不安なら、まず無料相談で雰囲気を確かめるだけでも価値があります。
※本記事は個人の体験に基づくものであり、医学的な助言ではありません。症状や治療に関する判断は、必ず医療機関にご相談ください。



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