スクールカウンセラーは意味ない?3回通った父親が正直に答える

体験談

この記事を書いた人:ヒロ(50代・会社員)

小1のGW明けに息子が突然不登校に。スクールカウンセラーに3回通ってやめた父親の正直な記録です。

「スクールカウンセラーは意味ない」と検索しているあなたへ。その気持ち、痛いほど分かる。

私も同じだった。息子が不登校になって2週間後、担任に紹介されてスクールカウンセラー(以下SC)に相談した。3回通って、やめた。「このまま通っても何も変わらない」と判断したからだ。初回にSCから言われた一言が、いまも忘れられない。

ただ今になって思うのは、私の使い方が間違っていた可能性があるということだ。この記事では、3回通った私の体験と、後から調べて分かったSCの現実、そして「意味がある使い方」を正直に書く。


私の体験:3回通って見切りをつけるまで

不登校が始まって2週間ほどたったころ、担任の先生に相談したらSCを紹介してもらった。

初回は息子と一緒に行った。このとき、SCに言われた一言が引っかかった。

「お子さんの表情、ちゃんと見ていますか?」

嫌な言い方だった。共感してほしくて来たのに、まるで「親であるお前の責任だ」と言われたように感じた。その日は落ち込んで帰った。やっぱり自分のせいなのか、と。

その後も2回通った。だが毎回「様子を見ましょう」「見守りましょう」という言葉ばかりで、具体的な次の一手は最後まで出てこなかった。SCは週1回しか学校に来ないが、予約は取りやすく、見るからに忙しそうではなかった。時間はあるはずなのに、提案がない。そのギャップに、私は通う意味を見いだせなくなった。

3回目の後、私はSCに通うのをやめた。


スクールカウンセラーが「意味ない」と感じる理由

私と同じように感じる親は多い。なぜそうなるのか。調べてみると、SCの「個人の能力」だけではない構造的な理由があった。

■ 「意味ない」と感じる5つの理由

即効性がない:心理的サポートは時間がかかるのが前提。解決策を急ぐ親と目的がズレる
具体的な指示が出ない:「様子を見ましょう」は指示ではなく姿勢。次の行動が分からない
子どもが心を開かない:初回から本音を話す子はまずいない
相性を選べない:学校に基本1名のため、合わなくても変更できない
来る回数が少ない:週1回・数時間が基本で、対応できる総量に限界がある

特に④と⑤は、親の努力ではどうにもならない構造の問題だ。私が「提案が出ない」と感じた背景にも、この⑤があったのかもしれない。


データで見るSCの現実

感情論にしないために、客観的な事実も押さえておく。

文部科学省の資料によると、SCの配置は各公立中学校区(全国約1万中学校区)に週1回・概ね3時間程度が基本とされている。私のケースで「週1回」だったのは、例外ではなく標準的な配置だったわけだ。

さらに見過ごせないのは、文科省自身がこの体制の課題として「配置時間が少なく、児童生徒等への対応や教員への助言等のための時間が十分に確保できない」と明記している点だ。つまり「提案まで踏み込めない」のは、必ずしもSC個人の怠慢ではなく、制度の時間的制約から来ている面が大きい。

一方で、不登校の小中学生は約35万人と過去最多を更新し続けている。SCという制度があっても不登校が減っていないのは事実だが、これは「SCが無意味」なのではなく、不登校が一つの手段だけで解決できるほど単純ではないことを示している。

※出典:文部科学省「スクールカウンセラー等活用事業」関連資料、規制改革推進会議 人への投資WG資料(令和4年)、文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等調査」


そもそも秘密は守られる?親が一番不安なこと

相談をためらう親が口にしないけれど一番気にしているのが、これだ。「相談したことが担任や他の先生に伝わるのではないか」という不安。

結論を言うと、SCには守秘義務があり、相談の「内容」は原則として外に漏れない。ただし、現実には次の点を理解しておいた方がいい。

相談に来た「事実」自体は、受付や校内の動線の都合で学校側に把握されることがある
子どもの命や安全に関わる場合(自傷・虐待など)は、例外的に学校や関係機関と情報が共有される
担任に伝えてほしい要望は、こちらから「これは共有してOK」と線引きして頼める

「完全に内緒で」とまではいかないが、話した内容そのものが本人の同意なく担任に筒抜けになることは基本的にない。過度に身構える必要はない。


それでも「意味がある」使い方がある

調べてみると、SCを有効に使えている親には共通点があった。期待する役割が、私とは違っていたのだ。

SCが機能する5つの使い方

子どもではなく「親だけ」で相談する:親のストレス軽減・対応方針の整理に使う
担任との橋渡しを頼む:SC→担任→学校という連携が動くことがある
別室登校・保健室登校の調整窓口にする:校内制度の活用相談に向く
他の支援機関を紹介してもらう:専門外なら適切な外部を教えてくれる
要望を率直に伝える:「聞くだけでなく、次の行動を一緒に考えてほしい」と最初に言う


私の最大の反省:「親だけ」で相談すればよかった

振り返って一番悔やんでいるのは、毎回息子を連れて行ったことだ。

不登校初期の親は、本人が思う以上に追い詰められている。私もそうだった。あの時に必要だったのは、息子を「治してもらう」ことではなく、パニックになっていた自分の頭を整理する場所だったのかもしれない。

解決策を求めるのではなく、自分の気持ちを吐き出して整理する。SCをそう割り切って使っていれば、3回でやめずに済んだ可能性はある。同じ状況の父親には、まず親一人で相談に行くことを勧めたい。


SCで解決しないとき、次にどこへ相談する?

はっきり言うと、SCはあくまで「入口の一つ」だ。週1回・3時間という制約がある以上、継続的に伴走してもらうには限界がある。私自身、最終的には外部の支援を頼ることになった。

SCで手応えがないなら、次の選択肢を検討する段階だ。

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フリースクール:居場所づくり中心。費用は施設による
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うちは最終的に、勉強の遅れへの不安が大きかったので完全1対1の支援を選んだ。集団が苦手な息子でも、自分のペースで進められたのが大きかった。

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よくある質問

Q. 相談したことは担任や他の先生に伝わりますか?

A. 相談の内容には守秘義務があり、原則として本人の同意なく伝わることはありません。ただし相談に来た「事実」自体は校内で把握される場合があり、命や安全に関わるケースは例外的に共有されます。

Q. 何回くらい通えばいいですか?

A. 明確な回数はありません。ただSCは週1回・数時間の配置が基本のため、即効性を期待すると数回で「意味ない」と感じやすいです。1〜2回で見切らず、目的(気持ちの整理か、学校との橋渡しか)を決めて使うのがおすすめです。

Q. 子どもが行きたがりません。親だけで相談してもいいですか?

A. はい、親だけの相談はまったく問題ありません。むしろ不登校初期は、親の気持ちを整理する目的で親だけが通う方が機能しやすいです。

Q. 公立と私立でSCの質は違いますか?

A. 制度上の配置基準は公立中心ですが、質は学校やSC個人の経験によって差が大きいのが実情です。「学校による」「人による」と理解しておくと、過度な期待も過度な失望もせずに済みます。


結論:期待値を変えれば、SCは使える

「SCに通えば不登校が解決する」という期待は、正直に言って捨てた方がいい。それは制度の作り上、難しい。

ただ、「親自身の気持ちを整理する場」「学校との橋渡し役」「次の相談先を紹介してもらう窓口」として割り切るなら、無料で使えるSCを使わない手はない。

私は3回で見切りをつけた。でも今思えば、息子を連れずに自分一人で、目的を絞って相談していれば、結果は違ったかもしれない。同じ状況の父親が、私と同じ後悔をしないことを願っている。

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