小学生の不登校は今や44人に1人。他人事ではなくなったデータを父親目線で読み解く

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この記事を書いた人:テツオ(50代・会社員)

小1のGW明けに息子が突然不登校に。テレワーク中に一人で対応した父親の実体験を書いています。

息子が不登校になったとき、私は「なぜうちの子だけ」と思っていた。

でも今、データを見ると、そんな感覚はまったく的外れだったと分かる。小学生の不登校は、もはや「珍しいケース」ではない。あなたの子どもが不登校になっても、それは統計的に見れば「よくあること」になってきているのだ。

この記事では、文部科学省の最新データをもとに、不登校の現状を父親目線で整理する。


1. 数字で見る不登校の現状(2024年度・文科省調査)

2024年度に不登校だった小中学生は、全国で35万3,970人。過去最多を更新し、12年連続で増加している。

■ 2024年度 不登校の主要データ

区分 人数 割合
小学生 13万7,704人 約44人に1人
中学生 21万6,266人 約15人に1人
合計 35万3,970人 過去最多

出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」

特に注目すべきは小学生だ。10年前と比べると、小学生の不登校は約5.5倍に増加している。中学生の約2.2倍と比べても、小学生の増加ペースは突出している。

私の息子が不登校になったのは小学1年生のときだった。当時は「小学生で不登校なんて」と思っていたが、今やクラスに1人はいてもおかしくない数字になっている。


2. なぜ不登校は増え続けているのか

文科省は増加の背景として、以下の要因を挙げている。

不登校増加の主な背景

・「休養の必要性」を認めた法律(教育機会確保法)の浸透
・コロナ禍以降、学校を休むことへの意識変化
・「不登校は問題行動ではない」という文科省の公式見解の定着

つまり、不登校が増えているのは「子どもの問題」が増えているわけではない。社会全体の意識が変わり、無理して学校に行かなくてもいいという考え方が広がっているのだ。

当時の私はそれを知らなかった。だから必死に学校に連れて行こうとした。今思えば、その必死さがかえって息子を追い詰めていたかもしれない。


3. 不登校の「きっかけ」として学校が把握していること

2024年度の調査で、学校が把握した不登校のきっかけとして最も多かったのは以下だ。

■ 小学校での不登校のきっかけ(複数回答)

きっかけ 割合
学校生活へのやる気が出ない 30.1%
生活リズムの不調 26.2%
不安・抑うつの相談 24.1%
親子の関わり方の問題 16.9%

出典:文部科学省「令和6年度 問題行動・不登校調査」

注目してほしいのは「いじめ」が上位に入っていないことだ。親は「いじめが原因では」と思いがちだが、実際はもっと複雑で曖昧な理由が多い。

息子の場合も、担任から「叩かれた」という事実を聞いたが、息子本人はそれが原因とは言わなかった。原因を一つに絞ろうとすること自体が間違いだったのかもしれない。


4. 父親として、このデータから何を受け取るか

私がこのデータを見て思うことは一つだ。

「あなたの子どもが不登校になっても、それはあなたの育て方の失敗ではない。」

小学生の44人に1人が不登校という数字は、もはや「特別な事情がある家庭」だけの話ではない。どの家庭にも起きうることになっている。

当時の私は、「なぜうちの子だけ」という孤独感の中にいた。でもデータを見れば、同じ状況の父親が日本中にいることが分かる。

一人で抱え込まなくていい。そのことをまず知ってほしい。


【参考資料】文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」(2025年10月29日公表)

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